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「Dヲタが絶対に知っておくべき機材の扱い方」シリーズでは私が約4年パークに通う中で「それやめた方がいいよ!」と感じた一部のDヲタさんの撮影機材の扱い方についてお話ししていきます。

比較的カメラ初心者さんが多い上に、正しい知識を教えてくれるベテランも少ないというDヲタ業界の性質上、機材に対する理解が不十分だったり、間違った認識のままになっている方がパーク内で頻繁に見受けられます。

カメラを使う趣味の他ジャンルから見て、ディズニーで撮っているというと大したことないと思われていることが多々あり、私は以前からずっと悔しい思いをしています。(私だけでしょうか笑)

声を大にして言いたい。
Dヲタにだってガチなカメラヲタクはいるんです!と。

それ故に本サイトを読んでくださるDヲタの皆様には是非正しい知識を身につけて、他ジャンルの方に対しても胸を張って「カメラやってます!」と言えるようになってもらいたいのです。

前置きが長くなりましたが本題に移りましょう。
今回、第2章のテーマは【ショー待ちリスク編】です。


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目次
1.ショーパレ待ちで見かける機材出しっぱなし​​​​​​​
 2.機材を出しっぱなしにすることの危険性
          *太陽光の高熱でカメラが壊れる
          *倒れる、倒される
          *盗難に遭いやすくなる
3.ショーパレ待ちの機材の正しい扱い方
◯まとめ
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1.ショーパレ待ちで見かける機材出しっぱなし

私は今までショーパレ待ちでポジっている際、機材をバッグにしまわず出しっぱなしにしている人を何度も見かけたことがあります。
機材を出している理由はよく分からないですが、想像してみると「片付けるのが面倒」「機材を自慢したい」の2つぐらいしか思い浮かびません。冷静に考えてもどちらも生産性のある行為とは思えませんね。もしこれ以外に正当な理由があるのであれば教えて欲しいです。
片付けるのが面倒の派生で「超望遠レンズを付けているとバッグに入らなくなる」という理由があると思います。その真意は面倒なのではなくレンズ交換はゴミが入るからなるべくしたくないという理由なのかもしれません。たしかにおっしゃる通りなのですが果たしてレンズ交換の回数を減らすという行為は機材を出しっぱなしにするという行為のリスクを上回るメリットがあるのでしょうか。どちらかというとそこには機材を見せびらかしたい下心が隠れているのではないでしょうか。

と、散々機材を出しっぱなしにして自慢している人を煽りましたがかく言う私も自慢したくなるその気持ちは分かります。だって何十万も出して立派な機材を揃えてるのですから。しかし高額な機材だからこそ、今一度その行為がリスクに見合ったものなのか今回の記事を読み進める中で考えてみてください。

2.機材を出しっぱなしにすることの危険性
機材を出しっぱなしにしていることがそんなに悪いことなのでしょうか。答えはシンプル、機材にとっても自分にとっても悪いことです。リスクを上回るメリットは何一つありません。

それでは具体的なリスクの内容についてお話ししていきます。

*太陽光の高熱でカメラが壊れる
これにはいくつかのパターンがあります。例としては高温によるイメージセンサーの不具合、電子部品のオーバーヒートによる不具合、光学系によるシャッター溶解、などが挙げられます。
これら中には部品が冷めれば元に戻るものもあれば、一度壊れてしまうと修理するしかなくなってしまうものもあります。ニコンの場合修理には約2週間かかり、修理代はイメージセンサーが破損した場合機種によっては10万円以上かかります。

*倒れる、倒される
ただでさえ人だらけのパーク内、いつ誰がその機材にぶつかってくるかわかりません。下の写真のようによくフードを地面に接するかたちでカメラを立てている方がいますが、自分で倒すリスクも人に倒されるリスクも常に抱えています。さらにその時アイピースシャッターは閉めていますか?閉めていない、あるいは閉められない機種の場合、ファインダーからミラーボックス内に光が進入しカメラ内部に悪影響を及ぼす可能性があります。前玉から進入した時のような派手なシャッター溶解はなかなか起こりにくいものの、可能性はゼロとは言い切れません。​​​​​​​
*盗難に遭いやすくなる
経験上、日本のパークでは盗難はそれほど多くないとは思いますが全くない訳ではありません。露骨に何十万円もする機材を見せびらかしていたら、見る人が見れば盗ってしまおうと思うかもしれません。バッグの中にあるカメラと外に置いてあるカメラだったらどちらが盗まれやすいでしょうか。言うまでもなくもちろん前者でしょう。

盗難にあった時には唯一出しっぱなしの機材が役にたつかもしれません!一緒にいた人に犯人の写真をすかさず撮ってもらいましょう。その一瞬のシャッターチャンスを逃さないために出しっぱなしにしていたのかもしれません。
なんてつまらない冗談は置いておいて、これらのリスクの多さを考えたら出しっぱなしにしたいとはとても思えないはずです。
このようにショーパレ待ちでの機材の出しっぱなしはデメリットが本当に多いです。


3.ショーパレ待ちの機材の正しい扱い方
出しっぱなしがダメなのは分かった。それなら結局どうすればいいの?ということについてです。
ポジっている時はカメラバッグにしっかり機材を入れておきましょう。1回目のショーから2回目のショーを連続して見るためにその場で待つ際にも、面倒かもしれませんがちゃんとカメラバッグに入れておきましょう。

ショーパレ前に試し撮りをして設定を確認しておきたい場合には、ショーパレが始まる10分前ぐらいからで十分だと思います。あまりにも早いと太陽の角度も明るさも条件が変わってしまうので正直無意味です。30分も前から出していると真夏の場合、温度上昇も早いので機材への負担の方が大きいと思います。


冒頭にも言った、超望遠レンズ付けていたらそのままバッグに入らないしレンズ交換したらゴミが入るからなるべくしたくないという方は機材が入るサイズのバッグを買うか、それが不可能であれば、できればレンズを外してバッグに入れましょう。

レンズ交換時に混入したゴミがセンサーに付くとその後の写真が全部ダメになってしまうので気持ちは分かります。どうしてもレンズ交換をしたくない場合にはせめて日陰で無繊維で大きなクロスなどをかけて日よけをしてあげてください。タオルなどの繊維の毛羽立つものを日よけに使用すると逆にゴミ付き放題になるのでカメラ用クロスなどにした方が無難です。
センサーを汚さないための対策とカメラを壊さないための対策どちらが優先かというと、修理代と修理期間で考えると壊さないための対策が優先です。

ニコン製機材の場合、センサー清掃はニコンサービスセンターに持ち込めば約3000円程度で数時間でやってもらえます。(2019年4月現在)
一方で、修理となると安くても数万円レベルで期間も2週間程かかってきます。
ですから、レンズ交換によるゴミの混入を恐れるより機材を出しっぱなしにしているリスクを危険視し、バッグにしまっておいた方が私はいいと思います。​​​​​​​
◯まとめ
ショー待ち中の機材の扱い方を疎かにするとカメラの寿命を縮めることになるリスクがあることをお分かりいただけたでしょうか。

基本的には丁寧な扱いを心掛けていれば今回紹介したような大きなリスクを抱えた行為はしなくて済むのですが、このような知識を持っていない場合は周りがやってるから大丈夫だろうと知らず知らずのうちに危険行為をしてしまっていることがあります。
間違った認識でカメラを壊してしまうのは無駄な損失な上、仮にも高い機材を持つ人がすべき行為ではありません。

今一度立ち止まって、自分の機材の扱い方は大丈夫なのか見直してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうかDヲタの皆様がより良いディズニーカメラライフを過ごせますように。

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