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「Dヲタが絶対に知っておくべき機材の扱い方」シリーズでは私が約4年パークに通い続ける中で「それやめた方がいいよ!」と感じたDヲタさんの撮影機材の扱い方についてお話ししていきます。

比較的カメラ初心者さんが多い上に、正しい知識を教えてくれるベテランも少ないというDヲタ業界の性質上、機材に対する理解が不十分だったり、間違った認識のままになっている方がパーク内で頻繁に見受けられます。

カメラを使う趣味の他ジャンルから見て、ディズニーで撮っているというと大したことないと思われていることが多々あり、私は以前からずっと悔しい思いをしています。(私だけでしょうか笑)
声を大にして言いたい。
Dヲタにだってガチなカメラヲタクはいるんです!と
それ故に本サイトを読んでくださるDヲタの皆様には是非正しい知識を身につけて、他ジャンルの方に対しても胸を張って「カメラやってます!」と言えるようになってもらいたいのです。

前置きが長くなりましたが本題に移りましょう。
記念すべきは第1章のテーマは【カメラバッグの重要性編】です。何を今更という感が否めないですが基本が一番大切です。

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目次
◯カメラバッグを使おう
◯カメラバッグが衝撃からカメラを守る
◯カメラバッグが汚れからカメラを守る
◯知っているかどうかでカメラの寿命は変わる
◯自分に合ったカメラバッグを探そう
◯魔法のようなインナークッション
◯まとめ
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◯カメラバッグを使おう
基本中の基本ですがこれができていない人が案外多いです。Dヲタさんはヲタバだけでも大荷物で大変なのは重々承知なのですがカメラバッグは必須です。
なぜ必要なのか、ヲタバに直入れでいいじゃないか。いいえ、それは違います。それには大きく分けて2つの理由があります。



◯カメラバッグが衝撃からカメラを守る
まず1つ目はカメラを衝撃から守らなければならないからです。
ちょっとぶつけたぐらいではなんともなかったフィルムカメラ時代の機械的なそれとは違い、デジタル一眼レフカメラは衝撃に非常に弱い精密電子部品の塊です。落とすまでしなくてもバッグ越しに人とぶつかったり、勢いよくバッグを地面に置いたりしたぐらいでも簡単に壊れます。
またカメラとレンズの接続部分であるマウントは軽い力で案外簡単に歪んでしまいます。マウントが歪んでしまうとピントがズレたり、解像度が悪くなったりと修理が必要な状態になってしまう可能性が高いです。修理となった場合には安くても数万円の費用がかかってしまいます。

そう考えるとカバンの中でもクッション材のような素材で守る必要があるのです。カメラバッグの内側には衝撃を和らげるクッション材が使用されています。これに関してはイン中に限らず電車移動や街歩きでも発生するリスク回避として大いに有効なのでカメラバッグは絶対にあった方がいいです。​​​​​​​
そもそもバッグにも入れず首から提げたまま満員電車に乗ったり、人とぶつかるような混雑している道を歩いたりすることはもってのほかです。どうしてもそのような状況になった時にはきちんとカメラを手で持って守りながら移動しましょう。フロントキャップを外してフードもつけずにぶらんぶらんカメラをぶら下げて歩いている人を良く見かけますが、それでは私のカメラ壊してくださいと言っているようなものです。無駄な修理代を払うようなことをするのは避けたいものです。



◯カメラバッグが汚れからカメラを守る
2つ目の理由はホコリなどのゴミがカメラやレンズ内に入ることを防ぐためです。
バッグの中はカメラ以外のものも多く入っており、ホコリなどのゴミがたくさん付着しています。(もちろんカメラバッグも清潔にしていなければ同じことですが)

バッグ内にホコリがあることが機材内にホコリが入ることとどんなの関係が?と疑問に思った方にご説明します。
バッグ内のホコリがカメラに付着するだけではもちろん中に入ることはほとんどありません。問題は周りにホコリが付着したまま使う時に起こります。ズームレンズをお使いの方は分かりやすいと思うのですが、ズームを伸ばした時に機材の中の空気の体積が変わるため、外の空気がレンズやボディの中に吸い込まれます。その際にその吸い込む部分にホコリが付着していた場合どうなるでしょうか。そうです、一緒に機材の中に吸い込まれてしまうのです。一度入ってしまったゴミはなかなか出て来ません。

また、ズームレンズの中にはズームを動かす時に後玉(カメラにつける側の一番後ろのレンズ)が引っ込むタイプのものも多く存在し、そのようなタイプの場合その隙間からもどんどんホコリやゴミが入り込みます。
ボディも同様に空気の入れ替わりが起きるために内部にホコリなどが侵入します。もちろんセンサー汚れの原因にも直結してきます。



◯知っているかどうかでカメラの寿命は変わる
ボディのファインダーに入っているゴミも空気の循環時にホコリが入り込むことが原因となっていることが多いです。
実際に私はD3300を使っていた初心者の頃、カメラバッグを使っていなかったり、ホコリがついたまま使っていたりと、その辺りの扱い方がお世辞にも丁寧とは言えない状態だったためファインダー内にたくさんゴミが入っていました。D850に買い替えてからは構造上の違いもありますが、その辺りの知識を持って扱っていることからほとんどファインダーにゴミは入らなくなりました。

ちなみにファインダーのゴミは分解しないと取れないところまで入ってしまう可能性があり、それを取り除くためには修理期間が約2週間、料金は機種によりますがおおよそ2万円以上はすると思っておいた方が良いです。別にファインダーのゴミは画像に写る訳でもないので気にしなければそれで済むのですが、大きいゴミがファインダーを覗いた時にあると結構気になったりします。この辺りの原理については長くなるので、知りたい人がいるのであればまた記事にしようと思います。
レンズに入るゴミにもさらなる対処法があります。それはズームを伸ばして引っ込める前に伸びた鏡筒に付着したゴミをクリーニングクロスで拭き取るという方法です。
「そんなことショーパレ撮影中にいちいちやってられるか!」と思ったそこのあなた。おっしゃる通りです。実際にはこんなことは出来ません。
しかしながらずっとテレ側(望遠側)ばかりで撮影して最後までほとんどレンズを縮めないというシーンもたまにあると思います。そういった時にこの知識があればショーが終わった後に何も考えずレンズを縮めるのではなく、軽く鏡筒を拭いてから片付けることができます。
これはせいぜい気休め程度のことではあるのですが、知った上でやらないのと知らずにやっていないのでは結果は変わってくるはずです。


◯自分に合ったカメラバッグを探そう
最近はパークからカメラバッグが販売されることも増えてきているので、是非自分のお気に入りのカメラバッグを探してみてください。パークだと種類がかなり限られるので中の形までは選んでいられませんが、カメラ屋さんで売っているものは相当数のバリエーションがあり選ぶのも楽しいです。自分の機材にあったサイズや形のカメラバッグを選ぶならカメラ屋さんに行きましょう。
カメラバッグは本来機能性を重視して選ぶものなので、単に好きなキャラクターのバッグだからと選んでしまうと肝心な機材が入りきらないといったこともあり得るので、パークで買うべきかカメラ屋で買うべきか、各々状況に応じて考えてみてください。


◯魔法のようなインナークッション
カメラバッグ必須とか言われてもやっぱり荷物多いし、カメラバッグを増やすのは無理だという方にはもう一つ方法があります。それはインナークッションをヲタバに入れることです。インナークッションとはカメラバッグについているようなクッション材を使って作られたもので、それをバッグに入れるだけで普通のバッグがカメラバッグに早変わりするという魔法のような優れものです。これを入れればあなたのこだわりのヲタバがあっという間にカメラバッグに。
インナークッションは蓋ができるタイプがおすすめです。なぜなら蓋ができないと他の持ち物と結局同じ空間に存在することになり、そのホコリが入り放題になってしまいまるで意味がないからです。
インナークッションは大きくバッグ内で場所を取るので不便にはなるでしょうが、どうしてもカメラバッグなんて増やせないという方には良いかもしれません。
稀に「インナークッションなんて邪魔だからタオルで巻いておけばいいでしょ!」という方もいますがそれはあまりおすすめしません。なぜならタオルの生地から出る細かい繊維ゴミがカメラに付着し、内部に侵入するからです。もし布で包みたいのであれば、繊維ゴミの出ないカメラ専用のものがあるのでそちらを購入しましょう。


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◯まとめ
大事な機材を永く使うためにカメラバッグを使いましょう。正しい知識を持ち、きちんとした緩衝性能のあるカメラバッグを使い、バッグ内は常に清潔に保つことを心がけてみてください。せっかく良いカメラバッグを使っていても中がホコリまみれでは本末転倒です。こまめに清掃するなど、ゴミをカメラに入れない意識が必要です。

こんなに細かいことばかり神経質に管理していられないと思う方もいると思いますが、カメラはそれ程の精密機械ですし、案外これぐらいのことは無意識にできるようになります。

もうごちゃごちゃ色々なものが入ったヲタバに直接カメラを突っ込むのは今日でおしまいにしましょう!​​​​​​​
最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた次回の記事でお会いしましょう。
皆様が充実したDヲタカメラライフを送れますように。

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